投稿者: ontothewave

  • 何もない人生を

    僕には結局、何もないんじゃないか、そう思う。

    今、僕が急に消えても、誰も何も気にしないかもしれない。

    日々の喧騒の中で、僕の存在はだんだん薄れていく。

    必要とされているとは思えないし、そもそも必要なことが自分にはできない。

    そんな風に思う。

    いや、きっとそんなことはないのだろう。

    気にかけてくれる家族がいる。

    一緒に笑い、話し合った友達がいる。

    学校には、先生がいて、僕の席はある。

    今は、ただ、不安になっているだけだ。

    そこにどれだけの繋がりがあるのだろうかと。

    ただ、不安だ。恐ろしい。

    多くの人と出会い、多くの場所に行き、多くのものを見た。

    そうだ、アメリカにまで来たのだ。

    しかし、こうして僕は孤独に病んでいる。

    これまでの繋がりは、果たして僕を助けてくれるのだろうか。

    それらは今、この場で意味を成すのだろうか。

    僕はただ、ずっとその瞬間、瞬間にある

    孤独を埋めてくれるもの探しているだけのような気がする。

    もしかすると、そうではないのか。

    彼らとの思い出は、今の自分を形作ってくれているのだろうか。

    何か僕は変われたのだろうか。

    何か積み重ねてきたのだろうか。

    ただ、無意味に思えてしまうことが、恐ろしい。

    これからのあらゆる選択にも、行動にも意味を見出せなくなる。

    なぜだろう、何を見ても空虚に見えてしまうのは。

    何かの病だろうか。

    どうせ出来ないのが怖いから、そんなこと言って逃げているだけだろうか。

    学校の課題も、友達との遊びも、運動も、気になるあの子に話かけることも、就活も。

    全てから目をそらし、何一つ進んでいない。

    それなのに毎日は、時間だけは止まらず進んでいく。

    まさに、僕を無視するかのように。

    まさに、何の問題もないかのように。

    そして僕は、決めてしまった。

    この世のあらゆることは無意味だとすることに、、、。

  • アメリカ版 青春18きっぷ  USA Railpass

    アメリカ留学中の冬休みに、鉄道で大陸を横断した時のお話。

    USA Rail Passについて

    • 価格 499ドル(日本円で7万円ちょっと)
    • 10区間までの乗り放題。
    • 一度乗ってから30日間以内の有効期限。
    • 座席のランクは普通車のみ。

    まず、アメリカ版青春18きっぷと言いましたが、青春にしてはだいぶお金がかかってしまいます。対して日本は、3日間で1万円です。

    購入はネットでしました。ルートも決めておく必要はありません。

    なぜなら、各区間のチケットは個別に購入、またはキャンセルできるからです。乗車前なら、キャンセルして変更も何度でもできます。

    私の行き先はカナダ バンクーバーでした。留学先のフロリダから大陸を斜めに横断することになりました。

    基本的にアメリカの主要都市に大きな駅があります。各列車はその都市同士をつなげるようにできているので、必然的にそこで乗り換えを行います。

    バンクーバーまでの大体のルート(乗り換えを最小限に)は

    フロリダ→ニューヨーク→シカゴ→シアトル→バンクーバー

    です。

    これで、10区間のうち4区間を消費しました。

    しかし、実はここで問題がありました。

    ネット上ではシアトルからバンクーバーへの国境を超えるきっぷの予約ができなかったからです。

    予約しようとしても、「USA Rail passでのカナダ入国は管理部門に電話をしてください。」というように出てきてしまいます。

    名前の通りアメリカ国内しか使えないのかなとも思い、結局、シアトルからバンクーバーまでの切符だけは個別に買うことにしました。

    ただ、フロリダ オーランド駅で最初の列車を待っている時、そのことを駅員の人に伝えてみると、わざわざ電話までしてもらい、Rail passでバンクーバーまで行けるということになりました。

    USA Rail Pass ではカナダとの国境を超えることもできるようです。

    紙のチケットと旅程表も印刷してもらい、準備は万全に整いました。

    実際の列車は休暇シーズンということもありどの区間も半分以上は常に席は埋まっていました。

    列車自体は揺れもほとんどなく、席も広く悪くなかったですが、wifiが使える区間と使えない区間がありだいぶ困りました。

    後、夏はわかりませんが、冷房が強く、ブランケットのようなものは必須だと思います。

    時々、たばこ休憩と称して数分間駅に停車することがあります。時間があるときは走って駅の近くのスーパーに行ったりしました。

    食事は、事前に買って持ち込んでおくか、食料車で買うしかありません。割高になるので、パン屋やお菓子、水分などを事前に買っておくとよいです。

    帰りのルートは

    バンクーバー→ロサンゼルス→ゲイルズバーグ→シカゴ→ジャクソンビル→ゲインズビル(大学の町)

    これで、4区間消費しました。

    ちなみに、列車の速度は日本のローカル電車と同じくらいだと思います。それで大陸を横断するので、1区間で長いときは60時間 ほぼ二晩を列車で過ごしました。

    Amtrackには高速バスのようなものもあります。帰りの国境を超えるときや大学の小さな町までの移動はバスでした。列車への乗り継ぎのためのバスはおそらく区間としてカウントされません。

    最終的にはトータルで8区間を使ったと思います。

    長くなってしまうので、旅の思い出やそれぞれの都市についてはここでは省略します。

    アメリカ版青春18きっぷの旅はアメリカの様々な土地柄を知るよい機会になりました。

    アメリカ各都市の様子に圧倒されることはもちろん。

    知らないアメリカの田舎町を眺めたり、乗り換えのために時間をつぶしたり。

    隣に一緒になった人とおしゃべりをしたり、NYでは隣になった人と一緒に観光も少ししました。

    日本では、なかなか体験できない出会いだと思います。

    とはいっても何十時間も列車に乗るのはとてもタフです、、、。

    アメリカにせっかく留学に来て、冬休みをただ寮にこもっているだけなら日本にいるときと変わりません。

    「広大なアメリカをバックパックを背負って鉄道で旅をする。」

    正直、だいぶ無理をした旅でした。

    ただ、もしやらなかったら出会えなかった一期一会の出会いがあったことがかけがえのない思い出になりました。

    次は、日本に帰って本物の青春18きっぷの旅をしてみよう。