僕には結局、何もないんじゃないか、そう思う。
今、僕が急に消えても、誰も何も気にしないかもしれない。
日々の喧騒の中で、僕の存在はだんだん薄れていく。
必要とされているとは思えないし、そもそも必要なことが自分にはできない。
そんな風に思う。
いや、きっとそんなことはないのだろう。
気にかけてくれる家族がいる。
一緒に笑い、話し合った友達がいる。
学校には、先生がいて、僕の席はある。
今は、ただ、不安になっているだけだ。
そこにどれだけの繋がりがあるのだろうかと。
ただ、不安だ。恐ろしい。
多くの人と出会い、多くの場所に行き、多くのものを見た。
そうだ、アメリカにまで来たのだ。
しかし、こうして僕は孤独に病んでいる。
これまでの繋がりは、果たして僕を助けてくれるのだろうか。
それらは今、この場で意味を成すのだろうか。
僕はただ、ずっとその瞬間、瞬間にある
孤独を埋めてくれるもの探しているだけのような気がする。
もしかすると、そうではないのか。
彼らとの思い出は、今の自分を形作ってくれているのだろうか。
何か僕は変われたのだろうか。
何か積み重ねてきたのだろうか。
ただ、無意味に思えてしまうことが、恐ろしい。
これからのあらゆる選択にも、行動にも意味を見出せなくなる。
なぜだろう、何を見ても空虚に見えてしまうのは。
何かの病だろうか。
どうせ出来ないのが怖いから、そんなこと言って逃げているだけだろうか。
学校の課題も、友達との遊びも、運動も、気になるあの子に話かけることも、就活も。
全てから目をそらし、何一つ進んでいない。
それなのに毎日は、時間だけは止まらず進んでいく。
まさに、僕を無視するかのように。
まさに、何の問題もないかのように。
そして僕は、決めてしまった。
この世のあらゆることは無意味だとすることに、、、。
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